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Posted by TI-DA at


LA LA LAND

2017年02月24日

Posted by 仲村オルタ at 18:00 Blood Moon
 LA LA LANDを観た。劇場設備のせいかあまりゴージャスさを感じなかったのだが、いい映画。切ない映画だった。切ないという単語は英語で言い表せられるのだろうか。悲しい、とは違う。どこか自己陶酔的な甘ずっぱさを含んでいる。想定されるハッピーエンドではなく、バッドエンドでもなく、ある意味では想像をこえた、しかし切ないエンディング。映像として提起される、もうひとつの可能性は、なにを意味するのだろう。そう、我々は多くの可能性からひとつを選び、人生をつくっている。どこかで諦め、どこかで挑戦し、どこかで叶い、どこかで打ち捨てられた人生。それらに思いを馳せるゆえに切ないのだろう。予告編が本編と共犯関係にあるのも斬新だ。最初予告編で流れているシーンが本編で登場しないことを意外に思うが、その答えを知り、やはり切なくなる。結果からすればネタバレなのだが、ネタバレになっていないところがまた心憎い。



 創作は1週間停滞してしまった。準備をすすめなければ。引越がはじまるので移動時間にしかできないのだろう。



allied

2017年02月14日

Posted by 仲村オルタ at 12:58 Blood Moon
 新しい小説プロジェクトは、沖縄を舞台にしたダークヒーローものだ。ようやく創作衝動がふつふつと沸いてきた。今書くべきものか、何を書くべきか、果たして書くべきか、すべて答えはない。ここ数ヶ月かけて、ようやく物語の意味がわかった気がする。物語は、プロットではない。感情なのだ。コンセプトとテーマの違いも理解した。いま、書くべきなのだろう。

 準備を進めていると、映画を見てもいろいろと思うところはある。「マリアンヌ(原題allied)」を見た。以下ネタバレあり。久々に書くのでルールを再記するが、創作日記では創作に役立つようなことを書きたいように書いているのでご了承願いたい。



 物語には葛藤が必要と言われるところだが、たしかに葛藤が必要だ。ブラッド・ムーンにも強烈な葛藤が必要なのだ。
 妻としてのマリアンヌを信じたい、彼女がドイツのスパイではないと信じたい。だが、彼女がスパイだとしたら、ブラッド・ピットはどんな行動にでるだろうか。それがこの物語を動かす感情だ。職務に徹すれば、家族を失う。家族を守ろうとすれば、反逆者になる。
 強烈な葛藤。
 ブラッド・ムーンであることは正義であろうとすることだが、単純な正義ではない。
 仲村渠實勢には、家族があった。しかし家族を奪われた。奪われた家族を取り戻すことが、彼の正義に先立つものとしてある。そこに葛藤はない。葛藤が必要なのだ。

 映画は後半があっさりしすぎた印象だ。ブラピは行動するが、苦悩しているようにはあまりうつらない。マリアンヌは家族を守るために、最後の行動をとるのだが、その行動は終わってみれば予定調和すぎて、葛藤があぶりだされる展開ではない。脅されて仕方なくスパイを続けたとしたら、それが事実か、それすらも虚偽なのか、はっきりしないような展開でもない。好きな映画ではあるが、なんとなくものたりないのはそんなところだろう。
 マリオン・コティヤールは、好きな女優なのだが、個人的には古い傷をえぐられるような感じがする。あの大きな瞳に見つめられると、目をそらしたくなる。実際に見つめられたことはないのだが。




creap

2016年06月09日

Posted by 仲村オルタ at 12:05 創作日記
 しばらく何も書かず、引退宣言をして生活のうすのろに逃げて、育児をして、思考力をそれほど要しない日々の作業に没頭して、食べて、寝て、人間らしい生活をして、なんとなく暮らして。
 そんな日々のなかで、ふと小説を書きたくなることはある。この創作衝動の意味を探る。
 書きたいとしたら、それはレイディオヘッドのcreapのような小説だ。





2回の沖縄出張を経て軌道にのる

2015年09月12日

Posted by 仲村オルタ at 21:27 生は瞬間、死は永遠(仮)
 毎日少しずつ書き、今月二度目のやや忙しいカタギツアーの往復の飛行機内で書き、軌道にのってきた。8割の表現で10を表現する。それが表現上のテーマなのだが、ついつい書きすぎてしまう。princeのkissのように削ぎ落とさなければ。あまり書かないように気をつけながらまずは書いて、どこまでかけばよいか削ることとする。もう20枚か。80枚で終わるだろうか。
(生は瞬間、死は永遠(仮) 14.0kb  20枚くらい)


生は瞬間、死は永遠

2015年09月05日

Posted by 仲村オルタ at 21:55 生は瞬間、死は永遠(仮)
 桜坂で気のおけぬ友人たちと飲んだ。カタギ仕事を終え、東京に戻る機内で、新しい小説を書きだした。死んだ友人についての短編だ。
 まだ【99】のリライトは気が乗らず、まったく進みそうにない。このまま本当に筆を置くことも考えたが、8月3日に浜松の狭いライブハウスで師匠:佐野元春のライブをみて、師匠の新しいアルバムをきいて、考えを変えた。60を前にして、新しいものを生み出そうとする創作意欲、破壊衝動をもちながらもいまの自分自身を受け入れるロックミュージックに奮い立った。
 そこでpちゃんのことを思い出した。思えば、【99】もpに捧ぐ小説だったが、まだ完成しそうにない。
 いつの日からか、あるコンセプトが頭から離れなくなった。「生は瞬間、死は永遠」
 僕はなくしてしまった人生の可能性のかけらをひろいあつめ、いくつかの短編を書いてみようと思った。
 その一本目が、盟友pについての話だ。うまくいくだろうか。応募する宛がないので、デビューする宛もないが、いま書かれるべき物語だと思い、そう信じて、書くことにする。どうせ引退したつもりなのだから、結果はあとから考えればいい。
(生は瞬間、死は永遠(仮) 1.1kb)



俯瞰を終える、さよならニルヴァーナ

2015年07月15日

Posted by 仲村オルタ at 22:14 cloud 99
 1日の集中作業日を経て、ようやく俯瞰作業が終わった。全貌がわかった。全体をとおして、まだこの物語に書かれるべき理由を見つけきれていないが、やや冗長かと思われた後半こそに少し熱があり、その熱を活かして、再編成できるなら、まだ語られる価値があると思うのだ。
 仕事にはならずとも、またときに息苦しくなるほどの苦しみを感じながらも、書くことを喜びとして感じ、創造することことがこの世界との積極的なつながりと感じていた人間にとって、書くことをやめ、充実してこの時間を過ごすことが出来るのだろうか。引退についてリアルに考えれば考えるほど、モヤモヤが強くなる。
 佐藤優氏のおすすめで、窪美澄氏の「さよなら、ニルヴァーナ」を読んだ。その前に実は少年Aの本も読んでいるのだが、佐藤氏は窪氏の小説を単に興味本位ではなく、被害者、加害者のそれぞれの立場、そして加害者を崇拝する者の立場の感情を昇華した、と絶賛していた。個人的には以下の作家としての覚悟を書きたかったのだろうと思う。これを書くのに、現実の被害者が居る事件をモデルにした姿勢にはやはり疑問が残る。この作家的な業と使命には理解しつつも、だ。

 住宅街を抜け、駅に近づくにつれ、雨は豪雨といってもいいほど、激しくなっていた。雨宿りをする場所もなく、私の体はシャワーを浴びたように濡れる。地獄を生きたのは、あの人だ。そして、莢をなくした母親も、同じ思いをしているはずだ。物書きの自分が見た地獄など、地獄の入口ですらない。体に張りついたワンピースの裾をしぼりながら思った。ならば、もっと地獄に行こう。もっと深くて、もっと暗い、地獄に下りていこう。人の、世の中の、中身を見て、私は自分の生を全うするのだ。それが、私に課せられた運命ならば、仕方がない。
 全身から水滴をしたたらせた私を、地下鉄のプラットフォームにいる人たちが怪訝そうな顔で見ている。まるで、これから飛び込み自殺でもする女だと思われているのかもしれない。自殺などするわけないじゃないか。私はこれから、迷って、悩み、苦しみ、悶えて、書いて、書いて、書いて、そして死ぬのだ。(さよなら、ニルヴァーナより)

 ただひとついえるのは、自分にはたとえ人を傷つけたとしてもまっとうしなければならないような覚悟もないということだ。
 もう少し考える。


T5をみて、やや霧が晴れる気配がある

2015年07月10日

Posted by 仲村オルタ at 21:29 cloud 99
 まだ俯瞰作業はすすまない。あまり期待せずに、ターミネーター ジェニシスを観た。予想外に面白かった。いろいろと細かい疑念はあるが、考えられた脚本だな、脚本家がきちんと仕事をしようとしているな、と感じた。ずずずず、どどーんというストーリーが多いなか、ああ、なるほどと思わせる設定はこういうものだ、こういうシンプルなものだと気づく。モヤがやや晴れたような気がする。以下ネタばれに一応の配慮あり。



 ターミネーターは言うまでもなく傑作で、ターミネーター2は「T1」で築いたものを前提に覆すことで成立していた。つまり、シュワルツェネッガー演じるT800が悪者だとおもいきや、2ではスカイネット反乱軍の送り込んだ良い者だったのだ。今回リブートと思われたT5は、この映画をリブートと思わせることから、心地よい裏切りを生み出している。T1を見ていることを前提に覆す。誰が悪者か、ということだ。
 このオチはなるほど、と思ったが、その悪者が善者として登場したとき「えらい悪役顔だな」と思ってしまったのは、伏線として狙った反応だろうか。

 以下は自作について
・モメントシティへ行く理由を見直す
・マヤがどんな成長をするのか明確にする
・シンプルなひねり、シンプルな伏線に整理
・文体を一新する

俯瞰を早く終わらせてしまい、これが可能か考える。この1週間、99を捨ててそのまま引退することも考えたが、これを真剣に考えてからでも遅くはない。



アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン

2015年07月07日

Posted by 仲村オルタ at 21:58 cloud 99
 アベンジャーズ2をみた。あまり見るつもりはなかったのだが、AIの反乱ということで見ないわけにはいかなかったのだ。
 以下厳密にはネタばれあり。
 予想通り、プロットではなく、キャラクターのどんぱちで押し切った映画だった。アメコミ好きだが、ダークさがあまりないからか、マーヴルの映画はあまり好みがない。反乱したAIをいかに倒すかということが気になっていたが、なんてことはない、AIがつくろうとした究極の戦士、超人類を奪い、味方にしてしまったことで倒すのだ。役に立ったということとすれば、倒す前にAIをネットワークから切り離せねば、ということくらいか。新顔の、エスパー・アベンジャーは99に出てくる技とよく似ている技をやっている。
 愛がどうたら、というCMは完全なミスリードで、それがテーマとも思えない。トニー・スタークは物語を通じて成長もしない。まあ、それがアベンジャーズなのだが。
 自作におきかえて、あれこれ考えている。


佐藤ショックとエリジウムと

2015年07月06日

Posted by 仲村オルタ at 23:46 cloud 99
 佐藤氏の講演で8割理論がよほどこたえたのか、なかなか作業に向き合えない。同じイベントで、辻村深月さん、西加奈子さん、柴崎友香さんの話をきいたが、それほど響く話は個人的にはなかった。やはり読んだことのない作家の話はきちんと聴く準備ができていないからだろうか。
 しかし、本当は佐藤氏のそれがこたえているわけではない。iPodでエリジウムを再見していたのだが、【99】の困ったときのプロット打開が、意識的でなかったにしろ、エリジウムの設定によくにているような気がした。意識してなくても、この映画を振り返っていたということか。これは致命的だ。なんとか修正できるだろうか。もがきながらの日々が続く。
アベンジャーズ2は、たぶん個人的なツボではないような気がするのだが、AIの暴走というテーマは今は避けては通れないのだろう。ターミネーターも然り。意識しなくてもかぶるのだから、少なくともチェックしておかねば。ここまでどん底の素材がいま目の前にあるのだから、大胆に加工してみようかという気にもなる。絵画のようにはいかないのは承知のうえだが。


迷い、ターミネーター4、鴨居玲、佐藤優

2015年07月04日

Posted by 仲村オルタ at 10:22 cloud 99
 俯瞰作業をつづけているが、遅々として進まず。楽しくない作業は進まない。それは贅沢な悩みだが、なかなか集中できない。マッドマックス旧3部作をみたあと、ターミネーター4を観た。これは映画館で観たときも結構お気に入りだったが、改めて見ると、マッドマックスにも共通の世界と時代の果て感がよく出ている。マシーンがときどきたてる不協和音がいい。モトターミネーターが格好良い。プロットも悪くない。プロット上の主人公は、ジョン・コナーでも、その父親になる予定のカイル・リースでもなく、元死刑囚マーカス・ライトだ。評判も興行収入もあまりよくないらしい。だからこそリブート版といわれる新作が出来たのだろうが、このトーンでもう2本くらい撮る予定だったのもよくわかる傑作だ。
 東京駅で鴨居玲回顧展を見る。素晴らしい。宗教画のようで、写実画のようで、シュールで、臓腑を捻られるような痛切な悲しみに満ちている。共通性はあまりないのだが、フランシス・ベーコンを思い出す。根底にあるテーマが共通しているのだろうか。構図や赤の使い方が共通していてそれが僕の好みなのか。



 国際ブックフェアで佐藤優の講演を聞いた。この人の話をきいて、自分は果たして真剣に向き合っているだろうかと強く思う。人間8割くらいの力で生きていると、いつしかそれがあたりまえになり、さらにその8割で生きようとする。すると、どんどん自分のレベルが落ちてくる。1.1くらいの負荷をかけ続けていないと、自分の筆力が維持できない。執筆は筋トレのようなもの。いまでも月に1200枚の原稿をかき、80本の仕事としての締め切りを抱える・・・自分は本当に真剣に向き合っているだろうか。〈99〉は本当に世に問う価値のあるものだろうか。
 考える。作家の声を聞く。


マッドマックス的世界と俯瞰作業開始

2015年06月17日

Posted by 仲村オルタ at 12:55 cloud 99
 初稿ができてから5日ほど経って、ようやく再び作業に取り組む意欲が出てきたので、まずは俯瞰作業から始める。記憶力が悪いからか、ストーリーラインを追っかける気力がないのか、その両方かわからないが、自分の書いたものの全貌がわからない。欠落、冗長多数。なによりも、この物語はなにが言いたいのか、まだはっきりしない。
 SF小説については、廃盤を含むニューロマンサー3部作を手に入れ、廃盤になっていたスキャナー・ダークリーも手に入れた。ネットを駆使した古本で結構相場よりも安く購入できた。まだSFを読む小説脳には程遠いが、この1,2ヶ月で慣らしていきたい。
 映画はマッドマックスの旧版を1,2と歩きながらのIPodで見た。日曜洋画劇場でよくみていた気がする。パート1とパート2はストーリーラインもトーンも異なる。パート2で確立されたセカイ観はそのまま今年のリブート作?にも活かされているようだ。30年近く、新しいマッドマックスが撮りたいと願いつづけた監督ジョージ・ミラーの意志に敬服した。リブート作も楽しみにしている。
 作品セカイをきちんと作らなければ。


ようやく初稿完成

2015年06月12日

Posted by 仲村オルタ at 21:52 cloud 99
予定より1ヶ月くらい遅くなったが、今日長泉への電車のなかで、ようやく初稿ができた。まだまだ世に出せる代物ではないのは自覚している。少し時間を置いて、リライトにはいる。SFを見続けているからか、頭はSF脳になりつつある。少し活字を読む必要がある。今回は筆をおることなく、了を打てたことはひとつの進歩だ。リライトにむけた備忘録だけで原稿用紙換算10枚以上になる。俯瞰し、ディテールをつめる。テーマをより明確にする。流れが悪いところ(とくにラストは手間取った。そのわりにはあっけなく終わっている)などをなおそうと思う。ターゲットは来年3月あるいは5月。まだ時間はあるが、これを最後にする決意でなんとか完成したいと思う。入院を含む1ヶ月で半分くらい書いて、引越しやらなんやら慌ただしい日々の4ヶ月で半分書いた感じだ。大事に至らなかったから言えることなのだが、あの入院がなければ初稿すら出来なかったかもしれない。それはそれで問題なのだが。
(cloud99 初稿完成 310kb 462枚)


5月を終えて映画総括

2015年06月02日

Posted by 仲村オルタ at 22:10 cloud 99
 5月には書き終えるつもりでいたが、少し遅れている。あと少しに変わりないが、なかなかフィニッシュがむかえられない。少し4章が長くなり、おしりが重すぎるような気がする。既に書いた部分への注文も増えてきた。早く終えねば。まだこの小説を諦めるには早い。いまのクオリティはとんでもなく低いが、まだよくなる余地があると思う。書き終えて、リライトに集中しよう。

 5月の映画をipodtouchで観たDVDも含め総括する。今月もSFをたくさん見る。ネタバレあり。作り手視点もたぶんあり。

1.ゼロの未来 The Zero Theorem (監督:テリー・ギリアム)
 期待したが、残念ながらこの世界観に浸ることができなかった。ゼロの定理なるものも、その解明がまるでゲームのような画面であることも、あまりリアリティを感じられなかった。やはりテリー・ギリアムは12モンキーズが最高傑作だ。ipod movie化して、近日中に再度見る。

2.チャッピー Chappie (監督:ニール・ブロムカンプ)
 こちらも期待の一作。少し大作化したエリジウムから、またB級テイストあふれるものになった。考えてみれば、第9地区とエンディングのトーンがよく似ている。脳内の意識のAIへの移行というのは、自作〈99〉でも似たような状況は出てくる。もう少し説教臭いストーリーを想像していたが、いい意味でもわるい意味でも、B級的なエンディングにおさまった。個人的にはエリジウムのほうが好きだ。

3.シグナル The Signal(監督:ウィリアム・ユーバンク)
 キューブリック、リンチの再来、と言われれば見に行かないわけにはいかない。それが批評家のコメントを都合よく利用した映画会社の宣伝だとあとから分かる。画面の質感は確かによいが、予定調和的な夢オチ(宇宙オチ)は驚きも新鮮さもなく、少しがっかりだった。モーフィアスことローレンス・フィッシュバーンはあまりにも最初から存在感があり怪しすぎるので、彼の正体がわかっても驚かない。そういえば、ストーリーはどことなく第9地区的とも言えるか。

というわけで、今月観たSF3本については、期待が大きすぎたのか、個人的には残念な内容だった。
DVD
スカイ・クロラ、パーフェクト・ブルー、エクスマキナ -APPLESEED SAGA-、フライトゲームの4本を見る。
エクスマキナは攻殻機動隊シリーズの原作者士郎氏のもうひとつの代表作だ。
人間、サイボーグ、バイオロイド(クローン人間)の3種の兵士の葛藤と交流を描く。このシチュエーションと世界観には惹かれた。
appleseedサーガはもう少し見てみよう。通勤時のDVD鑑賞は、20分くらいで細切れになり、それが想像、創造を刺激し、なかなかよい。
毎日の最初を執筆で始めると、なおよい。

あと少しで初稿が完成する。
(cloud99 chapter4-12 297K 442枚程度→500枚帰着予定)


スカイ・クロラ(映画版)を観て

2015年05月18日

Posted by 仲村オルタ at 12:51 cloud 99
 カタギ仕事へは歩いて25分あまり通勤しているのだが、ただ歩くのも、爆音でロックを聞きながら歩くのも、なんだかもったいないと思い、歩きながらipod touchで映画を少しずつ見ることにした。最初に見たのがスカイクロラ。作り手からすれば残念で腹立たしい見方かもしれないが、こんなふうに接しないと、永遠に接する機会が失われるかもと思い、そこは割り切る。押井監督作品だけあって、テーマがずしんとくる。大人にならず、子供のまま生をループする。映画を見ることで、あれこれシーンの意味やテーマを何日も考えることで、作り手マインドみたいなものが刺激される。原作者森 博嗣さんの小説は読んだことがなかったが、これを機に、スカイ・クロラ・クロニクルを読んでみようと思う。シリーズの根本にあるもの(作者の意図)も原作でよくわかるだろう。



 スキマ時間を使って、日曜日にも少しずつ書きすすめ、ようやくchapter4-9が終わった。予定では、あとchapter4の小節が2つ。エピローグで終了予定。書いていて、サイキッカー小説だということが書く前よりも明らかになった。視覚的刺激(その書き方)もふくめ、リライト時には再調整する。

(cloud99 chapter4-9終了  276KB  411枚)


come undone

2015年05月16日

Posted by 仲村オルタ at 21:38 cloud 99
 もう少しでエンディングなのだが、なかなか進まない。1週間、息子の蕁麻疹で大騒動やった。毎日少しずつかけば、意識が小説に向いている。デヴィッド・リンチが監督したduran duranのライブフィルムをみてから、duran duranばかりきいている。ポップとは程遠い曲ばかりで、暗くなるが、なんだかしっくりくる。今日はカバーアルバムthank youのなかのスライの曲I wanna get you higherをきいた。最近のいちばんのお気に入りはcome undoneだ。



 いよいよクライマックスだ。5月中に終わるだろうか。毎日書こうと思う。スカイ・クロラをみている。こちらもmp4に変換して、毎日少しずつipod touchでみている。

(cloud99 chapter4-9途中 274KB)


ラストコーナーと4月の映画まとめ

2015年04月25日

Posted by 仲村オルタ at 21:54 cloud 99
 仮題〈99〉はいよいよラストコーナーをまわった。いよいよ三幕構成のフィナーレにさしかかる。予定ではあと小章5前後 50-60枚くらいで終わるはずだ。合計400枚くらい。リライトでは、もう少し削ぐと同時に増やして500枚くらいに帰着したい。
 最近は電車のなかでしか書いていないのだが、たぶん5月中旬くらいにはいちおう終わると予測する。現状はあまり満足していないが、リライトにより改善する余地はあるとは思う。プロフェッショナルな小説家はおそらく書き始める前に、結果をかなり正確に予測できるのだろうと思う。あるいは、到達点がはっきりと見えて、そこに到達するまでの強靭な意志(あるいは体力)を持っているかどうかということか。もちろん、僕はまだ技量も経験も才能も意志も体力もたりない。毎回これが最後と思って書いているのだから、今回もこれが最後のつもりで仕上げようと思う。書きながら、プロットとキャラクターと文体のすべてに気を配るのはまだまだ出来ない。今回、何年ぶりかに中長編を書いてみて、自分の立ち位置がよくわかった。

 4月に入ってよく映画を見ている。いくつか備忘録的に書く。
〈ジュピター〉
 ウォシャウスキー姉弟の最新作。〈クラウドアトラス〉のようにプロットでも映像的にも快楽を期待したが、プロットは空回りしてやや残念な結果に。ただ、映画的快楽をもたらすアクションシーンが物語のなかでいかに重要かあらためて気づく。この映画がうまくいかなかったのは、三つ巴、四つ巴の構造があるのにそれが葛藤をうまなかったことだろう。

〈バードマン(あるいは無知がもたらす予期せぬ奇跡)〉
 ブラック・スワン+バートン・フィンクという感じ。嫌いな映画ではないが、想像していたほど興奮はしなかった。ラストシークエンスはやや蛇足のような気がしたが、劇場シーンの結末をどう解釈するかで、このエンディングの意味がかわる。長回しはやや技巧的すぎて、長回しという技法だけで快楽を呼び起こすほどではなかった。トゥモローワールドの長回しの興奮度のほうが優れていた。この映画で個人的に一番良かったのは、即興的ドラムスの効果だ。

〈カイト〉
 日本アニメーションのハリウッド映画化。途中でオチが見えてしまうのは、元ネタのせいではないかもしれないと思い、もともとのアニメーションDVDをdiscasで調達した。女性主人公の物語に〈99〉が突き抜けるヒントを見ようとしたが、こちらも刺激は期待どおりではなかった。あらためて、主人公の変化が重要だとわかる。拙作〈99〉のマヤ・スプリンスフィールドの変化の落差を明快にせねば。映画を見る行為は、自作の欠点を確認する行為でもあると改めて知る。

〈デュランデュラン アンステージド〉
 duran duranのライブをあのdavid lynchが監督したまさかの劇場公開版。duran duranも最近聞いていなかったが、80年代は比較的よく聞いたし、90年代に復活したときのスマッシュヒットordinary worldは名曲だと思うが、もしリンチが監督していなかったら、おそらくは映画館に足を運ばないだろう。duran duranファンは過剰な演出(というか映像のオーバーダビング)を批判していたが、リンチ・フリークとしては、以外にも傑作。リンチのいつもの脳内麻薬があふれる変態ぶりに笑いが込み上げた。劇映画以上に、リンチが影響を受けたと思われる絵画の巨匠フランシス・ベーコンの影響を感じた。duran duranのメンバーもこの結果を期待していただろうし、もしリンチが監督していなかったら、日本の映画館で上映されることもなかったかもしれないので、duran duranファンもあまり尖ることなく見て欲しいと思う。ordinary worldのときになんだか泣けてきた。

〈インヒアレント・ヴァイス〉
 ポール・トーマス・アンダーソン(PTA)の最新作。監督買い監督のひとりなのだが、〈ザ・マスター〉もその前の〈there will be blood〉もあまりピンとこなかったのだが、これは傑作。個人的ツボにはまった。美しいフィックスの絵も長回しも、オフビートな間合いも、突如として現れるコメディシークエンスも抜群(パンケーキシーンは大爆笑だった)。原作者トマス・ピンチョンはいつかは読んでみたいがなかなか敷居の高い作家だったが、これを機にいくつか読んでみようと思った。タイトルの「内在する欠陥」とは保険用語で、対象の性質上避けられない欠陥のこと免責に該当する内容のことだ。男そのものの「内在する欠陥」とはなにか。そう思うと、せつなく、そして哀しい。




 書いているときは小説はあまり読まないが、初稿をあげたら、まとめていろいろ読もうと思う。(cloud99 chapter4-6 246kb 367枚くらい)


京成線で書く

2015年04月14日

Posted by 仲村オルタ at 22:53 cloud 99
鉄道シリーズのようだが、今日は京成線で習志野まで行く途中に書く。家は引越の荷物が片付かず、カタギ仕事もいまはそれなりにいそがしいので、落ち着いて書くことができるのはカタギ仕事の移動中だけだ。眠いができるだけ寝ないようにして書く。もう大詰めなのだ。あと5-6小章でエンディングまでいくはずだが、まだ先が見えてはこない。焦ることなく、クロージングしてみよう。ここへきてサイバー小説的な技がたくさん出始めた。リライト時に丁寧に整合性をとる。(cloud99 4-4途中 235KB)


東武線内で書く

2015年04月11日

Posted by 仲村オルタ at 07:53 cloud 99
 執筆を本格的に再開。やはり電車の中が一番よく書くことができる。最終章にはいっているので、慎重ながらもぐいぐい進める必要がある。このあいだ引越し作業中に〈AI〉をみて、また泣いてしまった。いま書いているところはなんとなく、印象が似ているところだ。そういえば東武線は南海と印象が似ている。
(cloud99 chapter 4-3途中 229kb)


再開

2015年04月07日

Posted by 仲村オルタ at 10:37 cloud 99
東京生活が始まった。この1ヶ月ほとんど書けていない。仕方ないだろう。つくばエクスプレス内で新たなスタート。ジュピターをみた。残念な映画だった。惜しい映画というか。それでも学ぶところは多い。〈99〉は視覚的な刺激がすくない気がする。リライト時にそれを追加せねば。まずは初稿を仕上げることだ。1日3kのノルマをいつから始動するか。部屋のなかも片付けなくてはならない。ああ、早く落ち着きたい。
(cloud99 224KB chapter4-2 終了あたり)


怒涛の日々が始まっている

2015年03月09日

Posted by 仲村オルタ at 07:00 cloud 99
引越シーズンだ。どういうわけか東京行きとなった。この歳になり、引越ももう何度目かになりはするが、いまでも苦手だ。ものが溢れかえっている。さらに今回は部屋も狭くなるので、思い切りダウンサイジングしなきゃならない。
先週は東京にいったり、いろいろ手配したりですぎている。部屋の状況がすっきりしないので落ち着かない。とても部屋で執筆はできない。
cloud99はいよいよ第4章に突入した。プロットポイントはややあっさりしすぎる感があるが、ここはリライトでカバーできるものと見込む。まだまだ実力不足なので、プロットとキャラクターと情景を同時にコントロールできないのだが、こればかりは経験がないので仕方ない。
 落ち着かない日々だが、毎日1時間でも書き続けようとは思う。
(cloud99 chapter4-1途中 213KB)